From 49ec2a49590150f25f5474572c1bfed8991af32e Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: 安竹洋平 <61961825+yasutakeyohei@users.noreply.github.com> Date: Sat, 11 May 2024 00:35:37 +0900 Subject: build --- build/hattatu/topics/index.html | 34 +++++++++++++++++----------------- 1 file changed, 17 insertions(+), 17 deletions(-) (limited to 'build/hattatu/topics') diff --git a/build/hattatu/topics/index.html b/build/hattatu/topics/index.html index a7ca827e..a0da2522 100644 --- a/build/hattatu/topics/index.html +++ b/build/hattatu/topics/index.html @@ -71,7 +71,7 @@

なお、知的障害者については、知的障害者に対する学習上又は生活上の困難の改善・克服に必要な指導は、生活に結びつく実際的・具体的な内容を継続して指導することが必要であることから、一定の時間のみ取り出して行うことにはなじまないことを踏まえ、現在、通級による指導の対象とはなっていません。

文部科学省:3 通級による指導の制度的位置付け

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そのため、知的障害があると判断された場合、通級での指導は不適当となるようです。その後、知的の固定級に通うかどうかは、本人や保護者の意向が最も重視されます。知的の固定級に通わない場合、通常の学級に通うことになります。

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そのため、知的障害があると判断された場合、通級での指導は不適当となるようです。その後、知的の固定級に通うかどうかは、本人や保護者の意向が最も重視されます。知的の固定級に通わない場合、通常の学級に通うことになります。

2. 障害の状態・状況が変わり、通常の学級での指導が適切と判断された場合

次のように、「通常の学級で指導が受けられる状態になった」と判断された場合も、通級による指導が終了となります。

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この4と5は、かなり重要なポイントだと思います。通級での指導には「原則1年間」という縛りがあります。1年を超え、延長して通級に通うためには、次の要件をすべて満たさなければなりません。

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  1. 当年度の指導目標が未達成であり、同様の指導目標で指導を継続する必要がある。
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  3. 当年度の指導目標が未達成であり、同様の指導目標で指導を継続する必要がある。
  4. 指導期間延長後の具体的な指導方針や指導計画等が明確である。
  5. 延長後1年以内で指導目標が達成できる見込みである。
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時間をかけて説明しても、本人と保護者が理解・納得できないような場合は、制度自体に問題があるのではないでしょうか。

次の資料(再掲)には、さまざまな課題も示されています。

自閉症・情緒障害特別支援学級(情緒固定級)とは

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学校教育法施行規則(第8章・特別支援教育)第140条

小学校、中学校、義務教育学校、高等学校又は中等教育学校において、次の各号のいずれかに該当する児童又は生徒(特別支援学級の児童及び生徒を除く。)のうち当該障害に応じた特別の指導を行う必要があるものを教育する場合には、文部科学大臣が別に定めるところにより、(略)、特別の教育課程によることができる。

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一 言語障害者 -二 自閉症者 -三 情緒障害者 -四 弱視者 -五 難聴者 -六 学習障害者 -七 注意欠陥多動性障害者 +

一 言語障害者 +二 自閉症者 +三 情緒障害者 +四 弱視者 +五 難聴者 +六 学習障害者 +七 注意欠陥多動性障害者 八 その他障害のある者で、この条の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの

2. 自閉症と情緒障害の違い

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東京都教育委員会は、⾃閉症・情緒障害特別⽀援学級の対象は知的障害のない⾃閉症等の児童・⽣徒としています。

自閉症・情緒障害特別支援学級の教育課程の在り方についてその1

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4. 全国の「自閉症・情緒障害特別支援学級」設置・通級状況(令和2年度)

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4. 全国の「自閉症・情緒障害特別支援学級」設置・通級状況(令和2年度)

次に、全国でどれくらいの自治体が自閉症・情緒障害特別支援学級を設置していて、どれくらいの児童・生徒が実際に通っているかを見るため、都道府県別の「設置されている学級数の割合」と、「通っている児童・生徒数の割合」を調べました。

4-1. 小学校

まず小学校について。

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しかし、こちらも東京都は低位にあります。ということは、「知的障害特別支援学級がすべて肩代わりをしているわけではない」と言えるようにも思います。ただし、さまざまな保護者からの声を伺うと、「知的な障害がないにもかかわらず、自閉症・情緒障害特別支援学級がないために、やむを得ず知的障害特別支援学級に通っている」という実態もあるようです。それを考えると、東京都は、知的障害の子に対しても、知的障害のない発達障害の子に対しても、固定級を用意して、そこで学んでもらうという考え方ではないのかもしれません。

次に考えられるのは、「東京都は、通級(特別支援教室)に、自閉症・情緒障害特別支援学級の役割を担わせているのではないか」ということです。そこで、通級に通う児童数の割合をプロットしました(令和2年度のデータがなかったので、令和元年度のものです)。

通級に通う児童数

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予想はドンピシャで、東京都は2位の約4%となり、「東京都は、自閉症・情緒障害特別支援学級が担う役割を、通級(特別支援教室)に担わせているようだ」ということになります。

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予想はドンピシャで、東京都は2位の約4%となり、「東京都は、自閉症・情緒障害特別支援学級が担う役割を、通級(特別支援教室)に担わせているようだ」ということになります。

小平市が、答弁で「特別支援教室の実施状況を踏まえつつ」としていることからも、その様子が伺えます。

次に、今見たチャートを合わせて全体像を見てみます(令和2年度の「都道府県別・通級に通う児童数」がまだ公表されていないため、令和元年度のデータでプロットしています)。

合計では、ほかの自治体と似通ったものになりましたが、東京都だけ極端に「通級に偏っている」ことが分かります。

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4-3. 東京都が通級に偏重している理由

東京都に自閉症・情緒障害特別支援学級が極端に少なく、通級に偏っている理由は、平成22年に立てられた『東京都特別支援教育推進計画・第三次実施計画』に記載されています。

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現在、都における発達障害の児童・生徒に対する教育的な支援は、主として情緒障害等通級指導学級において行われており、自閉症・情緒障害学級(固定学級)の設置はあまり進んでいません。これは、都教育委員会が、関係法令改正以前の情緒障害者(当時)の教育については、「原則として通級指導によって対応する」という方針を従前より示してきたことによるものです。そのため、小・中学校における自閉症・情緒障害学級の教育課程についても、実践研究の積み重ねはいまだ十分とは言えません。

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現在、都における発達障害の児童・生徒に対する教育的な支援は、主として情緒障害等通級指導学級において行われており、自閉症・情緒障害学級(固定学級)の設置はあまり進んでいません。これは、都教育委員会が、関係法令改正以前の情緒障害者(当時)の教育については、「原則として通級指導によって対応する」という方針を従前より示してきたことによるものです。そのため、小・中学校における自閉症・情緒障害学級の教育課程についても、実践研究の積み重ねはいまだ十分とは言えません。

東京都特別支援教育推進計画 第三次実施計画
第3章・区市町村における特別支援教育推進体制の整備

この計画は10年以上前に立てられているわけですが、その時点で、すでに次のような指摘もなされています。

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なお、ほとんどの自治体において「設置学校数はすぐには増減しない」ものの、「毎年ニーズに応じて(同じ学校内で)学級数を増減させる」としています。

多摩26市では、7割超となる19の自治体が、小・中どちらか、もしくは両方に、すでに固定級を設置しています。設置していない市は、小平市、八王子市、武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、稲城市の7市です。このうち、三鷹市は、設置を前向きに検討すると議会で答弁しています。

次の表に、令和3年8月1日時点の、「今後の予定」をリストしました。すでに固定級が設置されているいくつかの市が、新設を予定しています。

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多摩26市・今後の予定
メモ
三鷹市現状設置0なものの、議会では、設置を前向きに検討と答弁。
町田市令和4年4月、中学校に追加設置予定。級数は未定。
東村山市令和4年4月、中学校に新設予定。級数は未定。
清瀬市小学校の学級を移設予定、最終的に学級数の増減予定なし。
羽村市令和4年4月、中学校に新設予定。級数は未定。
あきる野市令和5年4月、小学校に新設置予定。級数は未定。
西東京市令和4年4月、中学校に追加設置予定。級数は未定。
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多摩26市・今後の予定
メモ
三鷹市現状設置0なものの、議会では、設置を前向きに検討と答弁。
町田市令和4年4月、中学校に追加設置予定。級数は未定。
東村山市令和4年4月、中学校に新設予定。級数は未定。
清瀬市小学校の学級を移設予定、最終的に学級数の増減予定なし。
羽村市令和4年4月、中学校に新設予定。級数は未定。
あきる野市令和5年4月、小学校に新設置予定。級数は未定。
西東京市令和4年4月、中学校に追加設置予定。級数は未定。

学級数について:東京23区の状況

次に、東京23区の状況です。東京23区は、多摩26市よりも設置が進んでおらず、4割に当たる9区だけが導入しています。

今後の予定は次のようになり、品川区と葛飾区が、追加で設置する予定です。「すでに設置している自治体が、設置学校数や学級数を増やしていく」様子が伺えます。

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同級を必要とする人数の割合は、どの自治体でも大きく変わらないはずです。そのため、たとえば青梅市にならえば、小平市にも、全児童・生徒数に対して2.6%程度、固定級に対する潜在的な需要があるのではないかと思います。

また、通級も含めて考えても、手厚い市と比べ、小平市は、まだまだ足りていません。最も手厚い市と比べれば、小平市も現状の倍くらいは特別支援の対応を増やす余地があるともいえます。

また、すでに自閉症・情緒障害特別支援学級がどこかに設置されている自治体の場合、「学級数は、毎年のニーズに応じて増減させる」ということでした。当たり前のことですが、そのようにニーズに応じて増減させられるのは、「すでにどこかの学校に同級が設置してある場合だけ」です。どこにもなければ、増減させることができません。小平市も、どこか利便性のよい小・中学校に、少なくともそれぞれ1校は設置すべきだと考えます。

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また、知的障害があることを理由に、「特別支援教室や自閉症・情緒障害特別支援学級での指導は不適当」と判断される子どもでも、知的支援学級に通うほどではない子どももいると思います。そういう子は「支援を受けながら通常の学級で学ぶ」より、情緒障害の固定級で学んだ方がよいケースもあるのではないかと思います。調べていきます。

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また、知的障害があることを理由に、「特別支援教室や自閉症・情緒障害特別支援学級での指導は不適当」と判断される子どもでも、知的支援学級に通うほどではない子どももいると思います。そういう子は「支援を受けながら通常の学級で学ぶ」より、情緒障害の固定級で学んだ方がよいケースもあるのではないかと思います。調べていきます。

就学指導から教育支援に

次に引用するとおり、文部科学省は平成24年の時点で、自治体が設置している「就学指導委員会」の名称を「教育支援委員会」に変更することを推奨しています。

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チャレンジスクールについてまとまった資料が見あたりませんが、たとえば、平成24年の文部科学省・高等学校教育部会(第6回)で、東京都教職員研修センターの金子氏は次のように述べています。長くなるため要約して引用します(この会議の資料はこちら)。

簡単に言うと、チャレンジスクールとは、小・中学校での不登校や、高校での中途退学を経験しているという生徒が、もう一度チャレンジする学校。三部制の定時制、総合学科。

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大きな特色は、学力検査や調査書によらない入学者選抜を行っていること。具体的には、作文や面接を通し、学ぶ意欲を重視している。さらに総合学科の特色を生かし、さまざまな選択科目、あるいは学び直しの科目なども設置している。また三部制ということで、朝、昼、夜、子どもたちの生活のリズムに合わせた時間に授業が受けられるよう編成している。たとえば朝の第一部に通う子は、その後の二部、昼の授業が受けられたり、あるいは昼の生徒は夜の時間帯の授業も受けられるなど、柔軟に履修できる。また、カウンセリング機能、教育相談の機能が充実しており、人的にも配置をしており、複数の担任制などもしいている。

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大きな特色は、学力検査や調査書によらない入学者選抜を行っていること。具体的には、作文や面接を通し、学ぶ意欲を重視している。さらに総合学科の特色を生かし、さまざまな選択科目、あるいは学び直しの科目なども設置している。また三部制ということで、朝、昼、夜、子どもたちの生活のリズムに合わせた時間に授業が受けられるよう編成している。たとえば朝の第一部に通う子は、その後の二部、昼の授業が受けられたり、あるいは昼の生徒は夜の時間帯の授業も受けられるなど、柔軟に履修できる。また、カウンセリング機能、教育相談の機能が充実しており、人的にも配置をしており、複数の担任制などもしいている。

それぞれが所属する部の前後に、ほかの選択科目も履修できる。こういう単位履修により、3年間で卒業する生徒の割合が高い。

具体的な特色のある取組については、たとえば、大江戸高校では、1年次必修履修の生活実践がある。マナー、あいさつ、礼儀、お客様をもてなす、おはしの持ち方などの授業を行い、2年生では生活とマナーなどの取組をしている。1、2年次は学級担任が2名で対応している。

またたとえば、桐ヶ丘高校は、教員全員担任制という特殊な教育相談機能を持たせている。これは、どの先生でも、誰でも、いつでも相談できる。

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東京都のエンカレッジスクール一覧(都立高)
学校名所在地学年ごとの定員
(データ不足のため
分割前期分のみ)
応募倍率
分割前期分のみ
R1年度R2年度R3年度
蒲田高等学校大田区87名~109名0.761.310.83
足立東高等学校足立区88名~119名1.071.550.91
東村山高等学校東村山市118名1.411.691.50
秋留台高等学校あきるの市110名~131名1.301.341.23
中野工業高等学校中野区63名~97名0.700.950.68
練馬工業高等学校練馬区88名~106名0.941.281.01

チャレンジスクールとエンカレッジスクールの違いは次のようなものです。

チャレンジスクールとエンカレッジスクールの違い
項目チャレンジスクールエンカレッジスクール
募集2月と8月に2回募集
2月は2学年相当以上も
2月に推薦・前期・後期の募集
入試の
学力検査
なし
入試の
選抜方法
・志願申告書
・作文
・面接
・調査書
・作文か小論文
・面接
・実技試験
過程三部制
(昼夜間定時制)
全日制
方式単位制
原級留置がない
学年制
原級留置がある
学科総合学科
*普通科目の他に
選択科目が選べる
普通科・工業科
体験学習ない?設けられている
授業時間45分50分、1年次は一部30分
卒業まで
の期間
4年が基本
3年での卒業も可能
3年が基本
学級担任1年次は2名2名
学級定員1クラス30名以内1クラス33人から40人?
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チャレンジスクールやエンカレッジスクールは発達障害の子に適しているか

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チャレンジスクールやエンカレッジスクールは発達障害の子に適しているか

チャレンジスクールやエンカレッジスクールは、発達障害のことが広く知られる前に計画・設置されています。そのため、発達障害の生徒が十分な支援を受けられる仕組みになっているかというと、そこまで期待できる状況ではないようです。

いずれの学校も、私が調べた限りでは、「発達障害のことをしっかり理解している」印象がありませんでした。一部の学校ではむしろ、「発達障害に分類されるはずの生徒に、不適切な対応がなされているのではないか」という印象も持ちました。

もちろん、発達障害のことをよく理解されており、熱意をもって対応されている先生方もいらっしゃるとは思いますが、前面に見えている状況ではありません。

-- cgit v1.2.3-54-g00ecf