(1)ディスレクシアの子どもをひとりも見過ごさず成長できる環境整備を、いますぐに
@@ -21,7 +25,7 @@残念ながら答弁は的を得ていませんでした。障害の発見を教員の気付きだけに頼ろうとする(よくない)方針があることも分かりました。一方で目的のひとつだった周知はある程度達成できたと思います。この一般質問の後、職員の研修に読み書き障害のことを組み込んでもらえることにもなりました。またこれ以降2回続けての一般質問やそれ以外の場面でもテーマとして取り上げているうちに徐々に市側の答弁も変わって来るのを感じています。保護者の方が特別支援推教育進委員会の委員として参加され、積極的に問題を指摘されていることもあり、職員の認識や意識も変わってきているようです。歴史を見ると継続性が重要なことは明らかですので、今後も継続して取り組みます。
質問 | 答弁 |
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市立小・中学校在籍のディスレクシアの児童・生徒数推計は? | 一定数あると認識 |
実際にディスレクシアと診断された児童・生徒数は? | 把握していない |
読み書き困難な児童・生徒数は? | 特別支援教室利用児童48人 巡回相談で報告の児童・生徒が8人 |
潜在的な児童・生徒数の見積もりは? | 割合は5.0%や10%など一定数あると認識 |
保護者の方々と特別支援教育のガイドラインを作っては? | 研究課題にする →その後ガイドブックができました |
ディスレクシアの児童・生徒を見過ごさないアセスメントは? | 統一したアセスメントは未実施 |
統一したアセスメント未実施の理由は? | 気付きの中でチェックし巡回相談に |
小平市に統一したアセスメントを実施している学校はあるか? | 把握していない |
統一したアセスメントの計画もない? | 教員の気づきをもとにアセスメントにつなぐ |
特別支援申請時に行うアセスメントだけでは足りないが? | 教員の気づきの分析コードや質を高める |
稲垣先生に協力を仰ぎ統一アセスメント構築チームをつくっては? | 特別支援教育推進に向けた検討進める |
教育現場でディスレクシアの周知徹底はどう実施? | 発達障害や学習支援の研修で |
研修内容を市のサイトにアップロードし共有しては? | eラーニングがあり、教員の分析コードを深める |
ディスレクシアへ合理的配慮の現状は? | プリント工夫、タブレット使う学校も |
デイジー教科書の再生装置は無償提供される解釈か? | 物的配慮は進める必要ある |
研修資料作成に当事者含めては? | 機会捉え、内容等見直しの際さまざまな声を聞く |
通告書
- +主な質疑
@@ -122,6 +126,6 @@さらに教科書無償給与制度では次のように定められている。
- 小・中学校の教科書は無償で提供する -
これを併せると、「デジタル教科書は無償で使用できる」というふうに条文解釈できるが、小平市としてはどう解釈しているか。
デイジー教科書についてはたしかに無償で利用できるので、同じような趣旨で考えている。
デイジー教科書は無償で提供されているが、再生する機械がないと使用できない。すると再生する機械も一緒に無償で提供されるという解釈になると思うが、どうか。
平成28年に合理的配慮の法施行がなされ、その趣旨からいくと、物的配慮ということは進めなければならないものとして認識している。
判明している子には今すぐにでもタブレットを支給しては?
現在見つかっている合計56人の方に関しては(デイジー教科書の有効性を確認してからだと思うが)、タブレットをすぐ支給するぐらいのことをしてほしいが、どうか。1台4万円弱程度で、最大でも200万円ぐらい。ふるさと納税の損失額に比べたらずいぶん微々たるものだと思うが。
繰り返しになるが、物的配慮は重要なものとして認識している。なるべくそういった環境を整えたいと思っているが、すぐできるかどうかということは、今後の研究課題。
先ほどから言っているが子どもにとっては1年が重要。私たち大人が考えているような時間軸ではないので早く進めていただきたい。270人も潜在数がいるということをしっかり考えなくてはならない。
子どもたちはなかなか自分のことを言葉で表現できない。でも感性は鋭い。「大人たちが本当に頑張っているか」は感じているはず。ぜひ市としても頑張っていただきたい。
⑥市のサービスを利用する上での合理的配慮の現状と課題は?
そのほかの市のサービスを使用する上でのディスレクシアに対する合理的配慮の現状と課題は。
市役所や公共施設の窓口等において、障害のある方への対応の向上を図るため、小平市職員の障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要綱に基づき、不当な差別的取り扱いの禁止や合理的配慮の提供を柱として市職員への研修を実施し、理解や啓発に努めている。
発達障害の特性には、さまざまなものがあることから、今後、研修の際に使用する資料等の見直しを行い、ディスレクシアを含めた発達障害の特性の理解を職員に啓発し、障害のある方への窓口対応がさらに向上するよう努めていく。
市のサービスにおける合理的配慮のワーキングチームを作っては
ディスレクシアのお子さんたちの話をしてきたが、成長して高校生、大学生、社会人になっても、その困難さの根本的なところはなくならないと言われている。つまり学校以外の市のサービスにおいても合理的配慮が必要。
市職員への研修資料も見たがディスレクシアは「学習障害」でひとくくりにされている。それでは(私もそうだったが)実感がなく、記憶に残らない。具体的な例や困難さについて生の声をしっかり提示していただき、ここでも実際にそういうお子さんがいらっしゃる保護者や本人に来ていただいて、一緒に研修資料を作成するとかそういったワーキングチームを作って進めてはどうか。
現在、職員向けの研修資料としてあるものについては、今お話のあったとおり、内容については、障害の特性としては、さまざまなものがある中で、ディスレクシアについてはちょっと内容が薄いということがあるのかもしれない。今後機会を捉え、内容等見直しをしていく際にはさまざまな声を聞いて見直しを行っていく。
以上