(1)市議会議員選挙の投票率向上に向けて
投票可能な日付がどんどん早くなればなるほど、誰に投票するかがすでに決まっている人にとっては、手元に情報がなくても決断できるという意味で、有利なことになる。こういう状況は有権者と候補者双方にとって不公平な状況になると考えるため、一刻も早く選挙公報等を開示することが必要。
そこで市のホームページにも選挙公報は掲載されているため、それを徹底して周知すればよい。
たとえば、
- 投票用紙が送られてくる封筒
- 啓発活動に使う配布物(ティッシュ、うちわ等) -
にリンクアドレス、QRコードを掲載するといった方法が考えられるが、どうか。
啓発物にQRコードの印刷は技術的には可能。ただ選挙の種類によっては、たとえば市議会議員選挙だと告示日の午後5時までに(候補者資料を)預かり、それをすぐ夜中に印刷会社へ回して印刷し、各家庭に配布で火曜日ぐらいになるタイムラグが生じることは問題。
国政選挙や東京都の選挙ではもうちょっとタイムラグが長くなる。また国や東京都のホームページのアドレスがどの段階で決まるのか、それをどの段階で啓発物にQRコードを印刷できるのかというこのさらにタイミングが非常に難しい。というのは、啓発物は日にちが決まればすぐつくり出してしまう。その後、ホームページにアップされ、そのアドレスが決まるということになると、QRコードの印刷が大分後になる、つまり啓発物をつくるタイミングとうまく合わないというところがひとつネックになるかと考える。
ただ、いまご指摘いただいた件については、可能な限り検討してみたい。
アドレスの問題については、もうすでに決まっているアドレスをつくっておいて、選挙告示日になったら、そのアドレスが指している先を変えればよいだけ(リダイレクト処理)。ぜひそういうことを検討していただきたい。
私も、選挙中大変お世話になった選挙管理委員会の方々は、公職選挙法の縛りがある中、予算も、人数も限られる。全国的に投票率も下がる状況の中、なかなか自分がしている仕事が成果につながっているのかと感じられるところがあると思う。大変なこともあるが、それでも諦めず、投票率を上げることが住民の福祉に欠かせないという、そういった情熱を持って日々できることをしていただきたい。
5. 市長推薦が政治不信に
市民が政治へ興味を失う原因としては、私たち政治家にも責任がある。一例として、不透明政治は不信感につながる。今回の市議会議員選挙において市長が議員を推薦する場面があった。二元代表制という仕組みの中で、監視される立場としての市長が監視する立場としての議員を推薦するという行為は、見えないところでのつながりを連想させ、政治の透明性が損なわれるものと考える。市はどう考えるか。
市の行政に関する内容ではないことから、市として答えられない。
😤 議会事務局から原稿の修正指示が
最初この質問は「市長はどう考えるか」というものでしたが、市長には問えないと議会事務局に言われ「市はどう考えるか」としたものです。しかし会派の人々に聞いてみれば、市長に問うことは当然できるとのこと。議員になって初めての質問でしたので、議会事務局の言うことにそのまま乗せられてしまいました。以降は市長に問うべきものは市長に問うています。この議会事務局の対応はまず残念なことでした。
これ以降は、積極的に市長に質問をするようにしました。最近では多くの議員が市長に質問をしています。しかし、指名されても、市長(小林洋子氏)はほとんど答弁しません。
市長が特定の議員を推薦することは、私も以前は「スムーズな行政運営につながることで、よいこと」かと思っていた。しかし、勉強しているうち、地方議会は二元代表制であり『首長と議員は一定の緊張関係になければならない』と分かった。小平市に限らないが、志を持っている議員の方でも首長との関係等があることにより自由な意思で採決に参加できないといった話も聞いている。
そういったことが、気付かないところで政治の停滞につながる。結果として投票率も下がっていく。市長という立場で推薦しているので今回質問したが、答弁もらえず残念。そのあたりは市長に考え直していただきたい。
以上