(5)虐待通報も軽視するような市長への手紙をどう改善するのか
- -まとめ
-令和5年12月1日に行った5件の一般質問のうちの5件目です。
-👷♂️まとめ作成中です🚧
-通告書
- -主な質疑
- -正確な質疑内容は会議録をご参照ください。
-なお実際は理事者側の答弁すべてが敬語表現でなされています。ここでは簡略化のため敬語表現を省いています。
質問する理由
これまで問題点を指摘してきた市長への手紙について、本年10月の決算特別委員会で市長は「現在取扱い検討中で、先に自分が見る対応に切り替える予定」という趣旨の答弁をした。
それ以外の変更はないのか、検討状況について問う。
また市長への手紙へ詳細な虐待通報が寄せられていたのに、そのことを担当の職員が認識していなかった問題についても問う。
①「市長への手紙」の扱い変更検討状況と開始時期は?
市長への手紙の取扱い変更の検討状況と、そもそもそれは改善なのか、また、その新しい対応が始まる時期は。
これまでは受けた手紙をまず関係課が情報共有し、その対応結果等と併せて1か月ごとに私が決裁していたが、本年10月中旬以降は、受け付けた手紙をまず私が目を通してから関係課が情報共有するように変更した。
このことで意見等を寄せていただいてから市長である私が目を通すまでの時間の短縮が図られるとともに、必要に応じて私の指示が手紙への対応にタイムリーに反映できるようになったものと認識している。
②「市政への提言」と「市長への手紙」は、統一すべきでは?
市政への提言と市長への手紙は、統一すべきでは。
市に寄せられるさまざまな意見等で、市民相談担当が受け付けたもののうち
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- 市ホームページに設けているメールフオームを通じて届いたものを市政への提言 -
- それ以外のものを市長への手紙 -
として区別している。
どちらも市民の皆様の市政に関する意見、要望、提案を把握し、市政を運営する上での参考とするための制度として実施しており、現時点ではただちに名称を統一することは考えていないが今後必要に応じて検討していく。
③知人からや市長個人名宛てでも「市長への手紙」になるのか?
市長個人名宛てでも市役所に届くものはすべて市長への手紙なるのか。
市長の知人等からの手紙などで扱いが異なるものもあるのか。
秘書広報課に届けられ、その内容は、市民の方からの市政に対する意見、要望、提案のほか、各団体等からのイベント、総会などの御案内やその出席に対してのお礼の手紙などさまざまなものがある。
このうち市政に対する意見、要望、提案については、原則として市長への手紙として取り扱っており、差出人が知人等であるものも同様に対応している。
④市長への手紙に寄せられた虐待通報が無視や軽視されたことは内部統制の中で扱うべきでは?
市内社会福祉法人ときわ会における虐待の通報が、詳細な内容とともに、本年2月に2度、市長への手紙として出されている。
しかし、本年10月23日に行われた全員協議会では、伊藤議員からの
-市長、副市長がこの件(虐待通報)について知ったのはいつか
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という質問に対して健康福祉部長は
-市長、副市長への報告は取材が入った後の9月に入ってから
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という答弁をした。
これは市長への手紙が機能していないことを如実に示しているだけではなく、市長に届いた虐待の通報が無視もしくは軽視されているとすればまた別の大問題だ。
少なくとも市長への手紙の在り方としては、内部統制に関する試行運用の中で扱うべき問題ではないか。
また、この問題に対する対応改善策は、市長への手紙の取扱い変更の検討に含まれているのか。見解は。
市長への手紙はすべて私が目を通し、各部署において必要な対応をしている。
個別の事案について詳細を答えることは差し控えるが、虐待通報があった際にはただちに対応することとなっている。どのような案件についても同様に対応していることから、市長への手紙を無視もしくは軽視しているということはない。
なお本年10月の全員協議会における担当部長の答弁は、当該事案の報道に係る取材を知ったときを答えたもの。
市長への手紙の在り方については、市長への手紙や市政への提言は、市民の皆様の市政への御意見等を把握し、市政を運営する上での参考とさせていただくため実施している制度であり通報を目的としたものではないことから、この問題に対する対応改善策は、このたびの市長への手紙の取扱い変更の検討には含まれていない。
(虐待通報に関して)市長への手紙は何通来ていて、どのような内容だったか。市長。
まず昨年12月、これは匿名だが、虐待相談を担当課に相談した、そのときに対応した職員の姿勢について取り上げた内容だった。
本年2月に2通。こちらは法人内の虐待、通報について。同じ2月に2通目が来て、市のいわゆる虐待防止法の捉えについて、それから担当課への調査を求めると、そういう内容だった。
では市長は結局いつ知ったのか。何月何日に、市長への手紙に書かれていることを読んだか。
最初の12月の匿名のものは本年の1月の下旬。本年2月に2通届いたものについては、3月の下旬に市長が目を通している。
2月の頭に届いて3月の下旬に市長が読むというのは、迅速に対応できていない。障害者虐待防止法に違反しているのではないか。
障害者虐待防止法には、通報を受けたら迅速に対応することと書いてある。
言ってみれば、市の担当課は事業者と仲がよい、基本的には。事業者は、本来市がやらなきゃいけないような事業を担ってくれているわけだから。
そういう関係性にある中で、市の担当課に虐待があったと通報しても、なかなかちゃんと取り合ってくれない。詳細を伝えているのに、その一つ一つを調査してくれず、しっかりした対応をしてくれない。
そこで市長にお願いしますと詳細なメールが来ている。市長に2通(3通)も。仮に市長がそれを2か月も放置して、利用者の方に緊急の安全確保が必要な状況だったらどうするか。
そういう状況だったらどうしたか。もし利用者の方々が虐待で命を落とされたりとか、けがをされ、もしくは心に大きな傷を負われるような状況があったとしたら、市長は一体どうしていたか。
市長への手紙については、私が目を通すまでのタイムラグがあったわけだが、その前段で担当には早々に連絡が行っているので、対応としては担当課で対応しているというふうに判断している。
担当課に相談してもらちが明かないから市長に相談しますと、ちゃんと手紙に書いてある。
だったら市長がきちんと対応しなきゃいけないのではないか。
これは今回の一般質問だけじゃ終わらない。市長の答弁、市長が会見とかで、何か窓口の対応を改善しますとかと言っている話で済まされる話じゃない。
全員協議会の市からの説明でも、自分たちは悪くないというような印象を与え、障害者虐待防止法の考え方をまったく分かっていない。あり得ない話だった。
早めに内部調査して自ら問題を明らかにしないと、対応改善したほうがよい。さもなければ、隠蔽すればするほど小平市はどんどん悪くなる。
以上