(3)第四小学校に設置する自閉症・情緒障害特別支援学級に関して、特に全学年で通学バスを
まとめ
令和4年9月9日に行った5件の一般質問のうちの3件目です。
令和3年9月定例会において、私(安竹)が筆頭紹介議員を務めた自閉症・情緒障害特別支援学級の設置を求める請願(第8号)が359名分の署名とともに採決に付され、賛成多数により採択されました。
これを受けた形として教育委員会内で検討が進み、小平第四小学校に情緒固定級を設置することが令和4年8月16日に庁内で意思決定されました(次の参考をご参照ください)。
利用を検討されているお子さんたちの保護者の会・まんまる会の方々にお知らせしたところ、ご質問をいただいたので、この機会に質問しました。
早めに決定していく必要があることも多くあります。まんまる会など、利用を検討されるお子さんや保護者の方々と教育委員会との意見交換が重要な時期だと思います。今後も仲介やお手伝いをしていきたいと思います。
質問 | 答弁概要(クリックで詳細) |
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① いつどの自治体を視察等してきた? | 本年5月に、立川市と東村山市。 |
② 四小は最寄り駅まで1kmほどあるが? | そのほかの条件も勘案した。 |
③ 全学年でスクールバスが必要では? | 開設準備委員会の意見等参考にして検討。 |
④ スクールバスのお知らせはいつになる? | 決まったらできるだけ早期に。 |
⑤ 四小説明会に入級希望者も参加可能? | 複数の公共施設において説明会を実施予定。 |
⑥ 説明会と同時に校内見学会しては? | その時点では教室未改修のため予定なし。 |
*参考:
↓令和4年8月23日の生活文教委員会で報告のあった内容です。
[設置校]
次の要件を踏まえ、設置校は、小平第四小学校とする
- 令和5年度以降、転用を含め、少なくとも普通教室の3教室分以上に相当する設置スペースを確保できる見込みがあること
- 極力、市の中心部で、最寄駅から徒歩10 分程度に位置しており、市内全域からの通学の負担が少ないこと
[開設準備委員会]
-
検討事項等
- 学級の施設設備に関すること
- 学級への就学及び転学の基準に関すること
- 学級における教育内容及び方法に関すること
- 学級の広報活動に関すること
- その他、学級の開設に関すること
-
構成員
- 構成員は、学校関係者及び関係する教育委員会事務局職員で構成する。また、学識経験者に助言者として出席をいただく。
-
設置機関
- 令和4年6月6日から令和6年3月31日
-
その他、説明があった事項
- 先行実施している市の視察をし、意見聴取してきた
- 設置に向けた検討をする係長を新たに配置する。今後、1校設置で終わりではなく、小学校、中学校増やしていく。そのほかさまざま対応が必要な案件も含めての職員増。当面この体制で進める。
- 設置校の教員、特別支援学級の教員を中心とした開設準備委員会を設置する
- 昨今の社会情勢で、契約不調、建築資材、施設備品等の調達に遅れがあり、着実に進めるため令和4年9月補正予算で設計予算を計上
- 教員数は都で決められており、学級数+1名なので、2学級なら3名
- 選考基準は、国、都、他自治体の基準を参考に、開設準備委員会で検討する
- 対象は、希望者、基準に該当するお子さん(限りなく入れることは難しい)
- 1学級8人、2学級16人程度での開始を想定(希望者数で変わる)
- 2学級設置は、他自治体での全児童・生徒数に対する入級の割合から決めた
- つまり、1年目で全児童・生徒の0.1%~0.2%に小平の全児童数をかけた(約1万人 x 0.2% = 約20人)
- 3教室分を充てる予定で、1教室を半分にするので、最大6部屋できる
- 入級数により、教材保管やクールダウンに使うかある程度柔軟に対応したい
- 送迎バス(スクールバス)は検討課題
- 固定級なので、小学校1年生から6年生まで通う学級になる
- 第四小学校に入学し、卒業することになる
- 授業時間は通常学級と同様
- スクールカウンセラーを増やす予定はない
- 臨床心理士を、この開設に向けて拡張するかは検討課題
- 2学級だと複数学年の子が状況に応じて1学級に入る
- 市独自の制度である学習補助員をどう配置できるかは検討課題
- できる限りサポートできる体制をとりたい
- 令和4年12月の第四小での保護者説明会は第四小の保護者が対象
- それ以降、別の公共施設を使って広く説明
- 現時点で2校目をどこにつくるか検討進んでない
- 他市は、開設後、希望する児童・生徒は増える傾向があるので、2校目、3校目も状況に応じて検討
- 開設準備委員会は、令和6年に開設した時点でいったん終了するが、開設後も課題対応のため必要に応じて設ける可能性も
(*学級=クラス)
通告書
主な質疑
正確な質疑内容は会議録をご参照ください。
なお実際は理事者側の答弁すべてが敬語表現でなされています。ここでは簡略化のため敬語表現を省いています。
用語について
「自閉症・情緒障害特別支援学級」という名称は少し長いので、ここではシンプルに「情緒固定級」と呼びます。
質問する理由
令和3年9月30日の小平市議会で、情緒固定級の設置を求める請願(第8号)が、359名分の署名とともに採決に付され、賛成多数により採択された。
その後、教育委員会内で検討が進み、本年8月16日、小平第四小学校に情緒固定級を設置することが庁内で意思決定された。
なお、その決定に先立ち、情緒固定級の利用を検討している児童・生徒の保護者等の25名で構成された市民団体(まんまる会)から、スクールバス運行の要望書が同6月28日付けで教育委員会へ提出されている。
私が存じている団体ということで、まんまる会を挙げさせていただいたが、ほかにも個人もしくは団体から要望が出されているかもしれない。
情緒固定級は、定員が8名、教育課程は通常学級の教育課程を基本とし、本人や保護者の意向に基づいて入級できる学級だ。また、ほかの自治体では、情緒固定級に在籍しながら一部の授業を常に通常学級で受けているという事例もある。
通常学級での学びに困難を感じる子どもたちにとって、有望な選択肢のひとつとして期待が高まっている。
当初からできる限り理想的な形でスタートしていただきたく、以下質問する。
① いつどの自治体を視察等してきた?
本年8月23日に行われた生活文教委員会の事務報告で、教育部長から、先行実施している市の視察をし、意見聴取してきたとの報告があった。
具体的に、いつ、どの自治体に視察や意見聴取を行い、それぞれどのような形で庁内に情報共有をしたか。
本年5月に、立川市、並びに東村山市の小学校の視察、及び意見聴取を行い報告文書をもとに関係課と情報共有している。
② 四小は最寄り駅まで1kmほどあるが?
同報告の資料で、情緒固定級設置校の要件として「極力、市の中心部で、最寄駅から徒歩10 分程度に位置しており市内全域からの通学の負担が少ないこと」が挙げられている。
しかし、第四小学校は最寄りの一橋学園駅まで1kmほどあり、児童の歩行速度では30分程度かかる可能性もある。この点はどのように考えて決定したか。
設置校の検討に当たり、来年度以降、転用も含め、少なくとも普通教室の3教室分以上を確保できる見込みがある学校のうち、極力、最寄り駅からの通学時間を含め、市内全域からの通学の負担が少ないことを満たす学校として、小平第四小学校を設置校として決定した。
③ 全学年でスクールバスが必要では?
市民団体(まんまる会)がスクールバス運行についての要望書で他市と比較検討しているとおり、小平市は東西に長いため交通の便を考えると国分寺市のように全学年でスクールバスが必要になると思うが、どうか。
開設準備委員会における意見等を参考にしながら、今後の検討課題とする。
④ スクールバスのお知らせはいつになる?
スクールバスを走らせることになった場合、その情報についての公開はいつごろになると考えるか。
スクールバスを走らせることになった場合には、できるだけ早期に児童、及び保護者等にお知らせする必要があると考えている。
⑤ 四小説明会に入級希望者も参加可能?
まず小平第四小学校に在籍する児童の保護者とその地域住民に対して説明がなされる予定だ。それ以外の入級希望者も参加可能にしてほしいという声があるが、どうか。
小平第四小学校だけではなく、複数の公共施設において説明会を実施し、市内全域の保護者や地域の方々に、学級の開設について広く周知する予定。
⑥ 説明会と同時に校内見学会しては?
説明会と同時に校内見学会を行ってはどうか。
本年12月に予定している小平第四小学校の保護者等に対する説明会では、教室の改修等が実施されていないことから、現段階では、説明会と同時に校内見学会を実施する予定はない。
以上