(1)いじめ重大事態に関しての、事実に反する答弁について
~教育委員会は何のために存在するのでしょうか~
📄会議録を見るまとめ
令和4年9月9日に行った5件の一般質問のうちの1件目です。
3月定例会の一般質問と6月定例会の一般質問に引き続き、今回も学校でのいじめ対応に不可欠な重大事態について問いました。特に前回6月の一般質問で教育委員会が「事実に反する答弁」や「不誠実な答弁」をしたことは看過してはならないことですので、細かく追求しました。
今回も教育委員会は、過去の答弁が誤っていたことに直接言及することもなく、市民や議会への謝罪もしませんでした。しかし、実質的には、誤りを認める内容の答弁でした。内部統制の試験運用も8月から始まっています。今後二度と同様な答弁がないことを願います。そして今後の信用関係のためにも当該市民の方々にはきちんと謝罪をしてほしいと思います。
なお、今回、指摘を受け、小平市立の全学校ホームページに重大事態についての情報を新たに掲載してくれたことはひとつ感謝しています。
教育委員会の存在意義も問いました。存在意義には「子ども中心」や「人権を大切にする」といった考えがどこにも含まれていません。法に定められた「事務の執行や管理」が中心なのです。これまで不思議でしょうがなかった数々の作為や不作為も、これですべて説明がつきます。
であれば、極端なことを言えば、教育委員会はこの時代にはもう必要ないのではないでしょうか。各学校や子どもたちの自主性に任せるような流れを新たにつくる中で、(法改正が必要になりますが)事務の執行や管理も直接それぞれの学校が担うようにすればよいのではないかと思います。そうした方が、虚偽の答弁をしたり、不誠実な態度を取らざるを得ない立場に追い込まれてしまう職員にとっても、よいことになるのではないでしょうか。
といってもさまざまな課題があり、すぐには無理でしょうから、少なくとも、教育委員会の存在意義に「子ども中心」だったり「人権を大切にする」といった思想を明文化して含めてほしいと思います。
教育委員会は必要ないのでは、という極端な発想は、けっして「職員が悪いやつらだから潰してしまえ」という意味ではありません。教育委員会がなかった方が、子どもたちだけではなく、職員を含めた多くの人の福祉(人生の幸福度)を高めることにつながるように感じるからです。
国内や国外の事例も学びつつ、継続して考えます。
質問 | 答弁 |
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教育委員会の存在意義は | 管理と事務の執行、各学校の取組を積極的に支援 |
存在意義に「子ども中心」などは含まれないのか | 当然と考えてやっている |
前回、3要件の掲載に関し反事実の答弁をしたが | 学校HPに掲載するよう指示した |
前回、専門家助言に関し反事実の答弁をしたが | 切り替えていなかった |
間違った対応をしたのになぜ謝罪しない | 当該保護者にどう伝えるかは検討する |
前回、保護者会で重大事態を説明していると答弁したが | 包含していると考えた |
前回、3要件等を説明していると答弁した具体的研修は | (抽象的答弁のみ) |
反事実の答弁をして訂正がない場合内部統制の対象か | ひとつのリスクで対象 |
学校いじめ防止基本方針で重大事態の記載見直しは | 本年度中に加筆等する |
3要件や、本人・保護者の申立てで始まることも記載を | すでに全校HP記載を確認 |
重大事態の扱いは累計何件になったか | 4件になった |
ここ数年で重大事態が増えたのは | いじめ問題が複雑化し対応困難な事案が増加 |
通告書
主な質疑
正確な質疑内容は会議録をご参照ください。
なお実際は理事者側の答弁すべてが敬語表現でなされています。ここでは簡略化のため敬語表現を省いています。