aboutsummaryrefslogtreecommitdiff
path: root/docs/ippan-situmon/r1d/9gatu/1-tochi-jourei-keisi.mdx
blob: ed569e4c64a22756ad694076f60d74104a921821 (plain)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
497
498
499
500
501
502
503
504
505
506
507
508
509
510
511
512
513
514
515
516
517
518
519
520
521
522
523
524
525
526
527
528
529
530
531
532
533
534
535
536
537
538
539
540
541
542
543
544
545
546
547
548
549
550
551
552
553
554
555
556
557
558
559
560
561
562
563
564
565
566
567
568
569
570
571
572
573
574
575
576
577
578
579
580
581
582
583
584
585
586
587
588
589
590
591
592
593
594
595
596
597
598
599
600
601
602
603
604
605
606
607
608
609
610
611
612
613
614
615
616
617
618
619
620
621
622
623
624
625
626
627
628
629
630
631
632
633
634
635
636
637
638
639
640
641
642
643
644
645
646
647
648
649
650
651
652
653
654
655
656
657
658
659
660
661
662
663
664
665
666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
677
678
679
680
681
682
683
684
685
686
687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
698
699
700
701
702
703
704
705
706
707
708
709
710
711
712
713
714
715
716
717
718
719
720
721
722
723
724
725
726
727
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
739
740
741
742
743
744
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
782
783
784
785
786
787
788
789
790
791
792
793
794
795
796
797
798
799
800
801
802
803
804
805
806
807
808
809
810
811
812
813
814
815
816
817
818
819
820
821
822
823
824
825
826
827
828
829
830
831
832
833
834
835
836
837
838
839
840
841
842
843
844
845
846
847
848
849
850
851
852
853
854
855
856
857
858
859
860
861
862
863
864
865
---
first: 2020-12-28
description: 令和元年度9月定例会における一般質問についてまとめています。
tags:
  - 一般質問
  - まちづくり
  - 都市開発部
---

# 土地取引、土地利用における条例軽視は、まちづくりの根幹を揺るがす大問題

<KaigirokuDougaLink kaigirokuHref="https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kodaira/SpMinuteView.html?council_id=1078&schedule_id=17&minute_id=169&is_search=true" dougaHref="" />

## まとめ

令和元年9月6日に行った1件の一般質問です。

回田町の宅地開発に関して周辺住民からのご相談を受け、数か月に渡って複数の議員で調査をしました。私たちの会派に相談いただいた時は時すでに遅しのタイミングでしたが、今後市の開発のあり方を見直す必要のあることが分かりました。ほかの議員もこの件で質問しました。私の質問では、条例違反が起きていたことや理念が守られていないことなどを指摘し、市の姿勢を確認しました。旧佐川邸公園の件もそうですが、市は市内公園の扱いに関し課題を抱えています。市長にも期待できないところがありますので、私たち市民が実現可能な発想を持ち込み、提案していく必要があるようです。

| 質問 | 答弁概要(クリックで詳細) |
|---|---|
| 元の土地所有者が条例違反行為をしたということでよい? | [よい](#jourei-ihan) |
| 仲介人の農協が土地元所有者に説明しなかったのか? | [市として説明したと認識](#setumei-sitaka) |
| 条例違反に罰則は? | [罰則はなく勧告はあるが、悪意なしとみてそこまでいかない](#bassoku) |
| 条例違反があったのに罰則がなく農協にも調査しない、条例軽視では? | [罰則は設けない](#bassoku-mouketeha) |なら改善は? | より明確に説明し、届出予定日に啓発も考えている |
| 条例の解釈に理念を反映させるのは市長の仕事では? | [その姿勢でやっている](#sityou-sekinin) |
| 小さな公園つくりたくないのでは? | [効率的維持管理は悩み。不必要とは考えてない](#tiisana-kouen) |

## 通告書

<iframe src={require('./201909-ippan-situmon-yasutake.pdf').default + "#view=FitH&toolbar=1&navpanes=0"} className={"tukokusyo"}> </iframe>

## 主な質疑

import Partial from './../../_partial.mdx';

<Partial />

<div id="situgi">

### 質問する理由\{#bold-riyu\}

#### まちづくりの根幹が崩れる

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

回田町218番地周辺で行われている宅地開発に関し、大規模な開発にもかかわらず公園が設置されないことや一連の取引、開発に関する説明が十分になされていない。そのため周辺住民の間で市に対する不信不満の声が上がっている。特に若い家族世帯が多く移り住んでいる状況で、子どもたちの遊ぶ公園が近隣にないことや緑が減ることについて心配する声が大きい。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

この土地はもとの所有者が平成28年7月1日に全体で約8,000㎡の土地を3つに分割し、それぞれ3,000㎡未満の契約として3社へ売却したもの。この3社との取引(以下、当取引と呼ぶ)は同一の者が行う合計面積5,000㎡以上の土地取引行為であった。しかし[小平市開発事業における手続及び基準等に関する条例](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html)(以下、条例と呼ぶ)で定められた届出が期間内にされていない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

また大規模な土地利用を小平市の都市計画マスタープランの方針等に照らし合わせるため規定されている小平市土地利用審議会での審査や、市長の助言プロセスも行われていない。さらには事業面積が5,000㎡以上の開発事業で同一の事業者が開発する場合に必要な大規模開発事業のプロセスや、同様に3,000㎡以上の開発で必要とされる中規模開発事業のプロセスも踏まれていない。先述したように都市計画法の規定に基づいて3,000㎡以上の開発において整備すべき公園等も設置されていない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

5,000㎡を超える大規模土地取引及び大規模土地開発に際し「複数業者との間で土地を分割して売買する」などの手法で個々の土地面積を減らし法や条例を回避できてしまうなら小平市のまちづくりの根幹が崩れる。非常に大きな問題だ。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

そこで、当取引に関する市の対応の再検証と、東京都への働きかけも含めた条例等見直しの要望を念頭に質問する。

</MessageBubble>

### ①大規模土地取引の届出に関する条例違反について{#bold-jourei-ihan}

#### 経緯、原因、対処、再発防止策は?

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

大規模土地取引の届出は取引契約の3か月前に行われなければならないが、当取引は契約締結後1か月での届出と遅れたことについて、その経緯、原因、市としての対処、再発防止策は。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

平成28年1月に、市は、土地所有者の仲介人から生産緑地であった土地について売買の相談があったため、大規模土地取引行為の届出や大規模開発事業に関する公共施設の設置等について説明をした。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

その後、同年7月に、土地を3つに分割し、取得した3社から、国土利用計画法に基づく土地取引の届出があった。当該土地につきましては、すでに土地売買が行われていたことから、市から大規模土地取引行為についての届出を促し、同年8月に提出された。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

本来ならば、大規模土地取引行為を行う前に市長の助言等を行う必要がある。しかしすでに契約が締結されていたことから、もとの土地所有者に対し良好なまちづくりへの協力を取得した3社に伝えていただくようお願いした。届出がおくれた原因としては、3つに分割して売却したそれぞれの土地面積が5,000㎡未満であったことから、もとの土地所有者が大規模土地取引行為の届出は不要であると自ら解釈をしたもの。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

{/* <!-- textlint-disable --> */}

今後の対応としては、大規模土地取引行為の届出について現在市のホームページや窓口のチラシ等で周知をしているが、譲渡人や譲受人が届出を行うことが原則となることから、生産緑地の買い取り申し出があった際や事業者が窓口に相談へ来た際、必要となる手続についてより一層丁寧な説明を行っていく。

{/* <!-- textlint-enable --> */}

</MessageBubble>

#### 条例違反があった、でよい?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)" id="jourei-ihan">

5,000㎡以上の土地を売却する際、売り主は売却契約の3か月前に届出をしなければならないと条例で決められている。しかしこのケースでは届出が期限内になされなかった。つまりもとの土地所有者による条例違反の行為が行われたということでよいか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

ご披瀝のとおり、大規模土地取引行為は契約の3か月前までに市に届出ることが条例で義務づけられている。それが出ていなかった。条例は守られていなかった。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

届出がおくれた理由は、分割売却したそれぞれの土地面積が5,000㎡未満だったので、もとの土地所有者が届出は不要であると解釈した、という答弁だった。条例を読めば分かるが、ここは分割売却とは関係のない話。

</MessageBubble>

:::info ##### 📘大規模土地取引行為の届出は分割売却でも必要

条例と施行規則に次のように書かれています。今回は、売る側が同一であり、規則で定める期間(1年間)以内の売却なので、大規模土地取引行為の届出が必要となります。逆に言えば、1年間を超えて分割売却すれば、大規模土地取引行為の届出が不要になってしまいます。

[条例 第6条(大規模土地取引行為の届出)第2項](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html#e000000134)
> 5,000平方メートル未満の土地取引行為であっても、一団の土地及び隣接した土地において、同一の者又は規則で定める関連性が認められる者が規則で定める期間に2以上の土地取引行為を行うときは、これらの土地取引行為は一の土地取引行為とみなし、その合計面積が5,000平方メートル以上となる場合は、前項の規定を適用する。ただし、市長が適当でないと認めるときは、この限りでない。

[条例施行規則 第7条(関連性が認められる者)](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001188.html#e000000084)
> 条例第6条第2項の規則で定める関連性が認められる者は、次の各号のいずれかに該当する者とする。ただし、市長が適当でないと認めるときは、この限りでない。
>
> (1)それぞれが親会社等(略)、子会社等(略)又は関連会社等(略)の関係にある者
>
> (2)それぞれが親会社等を同一とするグループ会社の関係にある者
>
> (3)それぞれの役員(略)の全部又は一部が重複している者
>
> (4)前3号に掲げるものに準ずる関係にあると市長が認める者

[条例施行規則 第8条(一の土地取引行為とみなす期間)](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001188.html#e000000121)
> 条例第6条第2項の規則で定める期間は、先行する土地取引行為の完了日(略・登記を行った日をいう。)前又は完了日の翌日から起算して1年以内とする。

:::

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

土地を売る側が出す届出なので、購入側で複数に分割されていようとまったく関係ない。この認識でよいか。また、市長が適当でないと認めたのか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

その認識でよい。事前相談があったとき、市として、今後、大規模土地取引行為の届出が必要になると指摘していた。その後、勘違いされ、分割してすでに契約してしまった。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

市もそのことについては注意し、その後、要望書として出している。なお、市長が特に認めたということではない。

</MessageBubble>

#### 農協から経緯は聞いている?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)" id="setumei-sitaka">

平成28年1月に生産緑地買い取りの申請があった際、仲介人の農協に説明している。ただ、それがもとの土地所有者の方にはちゃんと伝わっていなかった。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

生産緑地の買い取り申請からだいたい半年たって突然、国土利用計画法に基づいて土地を買ったという届出が3社から出た。そこで初めて市は大規模な土地の売却が行われたということを知った。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

ということは、仲介人の農協が、ちゃんともとの土地所有者に説明していなかったということになる。そのあたりの経緯は聞いているか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

市はそこまではタッチしていない。あくまでも事前相談のとき、今後必要になると、きちんと説明したと市は認識している。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

その後契約が行われ国土利用計画法に基づいての届出がなされた。そこで市は初めて知った。市は、督促ではないが連絡し、至急出してほしいということで、その結果大規模土地取引行為届出書が出された。

</MessageBubble>

#### 条例違反に罰則は?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)" id="bassoku">

この条例違反に対し、罰則はあるか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

罰則はない。条例の中で大規模に関する事項については勧告という行為がある。しかし今回遅れてはいるが、勘違いされ、出されているので悪意はないと思い勧告まではいかないと考えている。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

条例違反がわかった時点では何もできず、さらに問題が発覚しているのに、農協のほうに調査していない。指導どころか調査もしなかった。これは条例の著しい軽視では。

</MessageBubble>

#### これまで届出がなかったケースは?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

届出が今まで行われなかったケースは、これまで何件あるか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

平成30年度から平成24年度までに出た届出15件のうち、今回の回田町以外に1件あった。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

今まで1件あって、特に対処はしていなかったのか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

その1件は、病院の土地で、経営が変わったことによる。病院自体はそのまま引き継がれてやっているため、市長の助言、指導等は行っていない。病院の経営が変わったところで、少し見過ごしていたこともあり遅れた。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

今回のケースが許されると「条例を無視しても大丈夫」となる可能性がある。今回の件は、農協に状況を調査して、ちゃんと報告してもらいたい。

</MessageBubble>

#### 事後の罰則が必要では?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)" id="bassoku-mouketeha">

勧告は、届出をしていないということが判明して初めてできる。つまり、期限が到来するまでの間に市はチェックができない。期限が過ぎてから届出したものは、事後の罰則を与える必要があるのではないか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

市の行政指導という中では、罰則まで設けるのはなかなか厳しい。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

{/* <!-- textlint-disable --> */}

今後の改善については、大規模土地取引行為の届出をする提出者からは当然(?)相談されるので、今後はより明確に説明するとともにある程度その予定日を聞きその予定日に近づいたら、その辺は少し啓発を図るとかそういったことはできると考えている。

{/* <!-- textlint-enable --> */}

</MessageBubble>


<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

勧告に従わなかったケースについては罰則を与えている。なぜ今回のケースで罰則が与えられない判断になるか。

</MessageBubble>

:::info ##### 📘 勧告に従わない場合は罰則がある

[小平市開発事業における手続及び基準等に関する条例 第41条](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html#e000000758)には次のように書かれています。

> 市長は、大規模開発事業主等が前条第1項の規定による勧告に従わない場合は、当該大規模開発事業主等に対し意見を述べる機会を与えた上で、氏名等、勧告の内容及び当該勧告に対する大規模開発事業主等の対応の内容を公表することができる。

:::

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

勧告をしたにもかかわらず、たとえばそれに耳を貸さないとか、出さないとか、そういった場合に名前を公表する。次の手段があるということでの罰則。あくまで勧告→名前の公表という形で規定に設けている。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

事前に出してくださいと言っているにもかかわらず期限内に出していないわけで、同じ話では。

</MessageBubble>

#### これでは都市マスを大規模土地開発に反映できない

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

土地取引行為の事前届出になぜここまでこだわっているかというと、小平市の都市計画マスタープランを大規模土地開発に反映させるため。

届出が出ると、小平市の土地利用審議会が審議し、その取引に関して市長から助言できる。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

なお、小平市土地利用審議会は現在5人で構成されている。議事録を見ると、土地利用構想についてはあったが、土地取引行為については見当たらない。

</MessageBubble>

### ②小平市土地利用審議会について{#bold-tochi-riyou-singikai}

#### メンバー構成は?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

小平市土地利用審議会のメンバーは。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

メンバーは、

{/* <!-- textlint-disable --> */}

- 都市計画にかかわる民間会社の代表の方
- 建築にかかわる民間会社の代表の方
- 弁護士
- 財団法人の不動産関係の仕事をされている方
- 学校の関係者

{/* <!-- textlint-enable --> */}

</MessageBubble>

#### 最近はいつ開催でどんな助言が?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

小平市土地利用審議会は最近いつごろ土地取引行為について活動し、市長からどんな助言が行われたか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

本年6月ごろに元自動車教習所跡地の大規模土地取引行為の届出があり、本年8月上旬に小平市土地利用審議会を開催している。8月下旬に助言を交付し、主だった内容は:
- 周辺には幼稚園や戸建て住宅、マンションの住宅があることから、周辺の住宅環境等に十分配慮した計画とすること
- 公園、緑地などオープンスペースの整備を図って防災機能の向上に努めること
- 歩行者空間の確保や周辺の交通状況を踏まえた交通安全対策に配慮すること
- 周辺住民も含めた交流を図ることができる地域コミュニティーの創出を図ること
- 譲受人が助言内容を遵守するよう責任を持って引き継ぐこと

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

今回は、土地取引行為の届出が遅れ、小平市土地利用審議会から助言を与えるプロセスが省かれてしまった。大規模な土地開発において都市計画マスタープランを反映するというひとつの機会が失われてしまっている。まちづくりという観点から見ると、とても大きな問題。

</MessageBubble>

### ③条例の目的や理念が軽視されている{#bold-jourei-keisi}

#### 条例の成り立ち

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

もうひとつ大きな問題は、この土地開発に関する一連の対応で「条例の目的や理念が軽視されている」と感じるところ。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

条例には目的や理念がある。この条例に関しても、第1条(目的)や第3条(市の責務)に書かれている。

</MessageBubble>

:::info ##### 📘 条例の目的や理念

{/* <!-- textlint-disable --> */}

[第1条(目的)](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html#e000000050)の概要:開発事業の着工前に必要な手続及び公共施設等の整備等に関する事項を定めることにより、小平市都市計画マスタープランの目指す良好な住環境の形成及び安全で快適な都市環境を備えた市街地の形成に資することを目的とする。

[第3条(市の債務)](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html#e000000105)の概要:市は、都市計画マスタープランの実現を目指し、安全で快適なまちづくりに努めるとともに、まちづくりに関する施策を積極的に講ずるものとする。

{/* <!-- textlint-enable --> */}

:::

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

つまり、市は、開発事業が行われる際、まちづくりの理念やビジョンがその開発に反映されるように努めなくてはならないとされている。今回の条例違反は、こういった理念に反している。もし開発業者の短期的な利益追求で開発事業が行われると、理想的なまちづくりはできない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

一方、法や条例は、複数の意味に解釈できるところがある。ある程度の遊びを持たせるようにはなっていると思う。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

そのため、逆に、条例の背景にある目的や理念、町をどうしていきたいかというビジョン、そういうものが重要になる。それらに基づいて条文を解釈しなくてはならないし、条例のほうに目的や理念やビジョンにそぐわない部分があれば、改正しなければならない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

市の条例は、そういうふうに成り立っていると考えてよいか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

ご披瀝のとおり、都市計画マスタープランの目指す良好な住環境の形成と、安全で快適な都市環境を備えた市街地の形成に向けて都市計画行政を進めている。その理念にかなっているものと思っている。

</MessageBubble>

#### 1. 条例違反

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

その目的や理念、ビジョンに反することが今回複数起きている。この条例違反を筆頭に4つぐらいある。1つ目はこの条例違反。

</MessageBubble>

#### 2. 3社に分割販売を看過

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

2つ目は、ほかの議員も指摘している「3社に分割して販売した件」について。市の調査では3社に関連性が認められなかったが、私たちのほうで調べたら3社に関連性はあった。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

仮にこの3社にまったく関連性がなかったとしても、全体として大規模な開発であることに変わりはない。条例の理念を重視すれば、そこに小平市のまちづくりを何とかして反映しなければならない、そう考えるはずではないか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

ご披瀝のとおり大規模土地取引行為について条例は守られなかったが、そのほかのことについては市は基本的には条例のとおりに指導もしてきたし運用も含めて理念にかなった指導をしていると考えている。これからもそういう形で、より丁寧に指導していきたい。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

条例の理念に沿って今回何が行われたか。市長から元土地所有者の方へ届出が遅れた後に、市長の助言ではなく次のような内容のお知らせを送っている。

> 今回売却されました土地の利用につきましても、周辺の住環境に配慮した一体的な計画となりますよう譲受人に対してお伝えいただき、良好なまちづくりへの御協力をお願いします。

それだけ。先ほどの小平市土地利用審議会で出てきた市長の助言内容と、ずいぶん違う。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

市長のお知らせが送られた後は、開示された資料を読む限り、一体的な計画という話はどこかに行ってしまい、買った3社の言い分である、個別の開発ですという言葉の言いなりになってしまっている。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

市は、この開発行為に関して、2段構えの論理で「一体の開発ではない」ということを固持している。1段目の守りは「関連会社」のところ。これはほかの議員の質問にあったとおり。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

2段目の守りは、「東京都が決めた区域で東京都が許可を出す開発事業であって、市は同意をする立場なので、小平市が決める区域で事業の一体性の判断をすることは運用上していない」という論理。つまり東京都に責任があるので、小平市としては介入を諦めるという態度。これはまさに小平市独自のまちづくりを進めていこうという条例の精神に反した行動。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

東京都が許可を出すと言っても、その前に調整会議があるので、その場で調整すればよい。実際、東京都に確認すると次のような回答だった。

> 開発の東京都の区域どり、つまり都市計画法第29条の開発の区域どりと、市の条例による区域どりというのがそれぞれ独立しているため、東京都の区域どりと市の区域どりが異なるという可能性も考えられる。そういった協議もきちんと済んだ上で、同意の書類とかもつけて、第29条の申請を行っていただくという流れになる。周辺の開発を一と見るのかどうかということは、市の判断による場合もある。

筋が通った話だと思うが、何か意見はあるか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

市は、過去から、東京都とその辺を調整しながら、東京都の考えなども把握して進めてきた。東京都の判断も仰ぎながら、都市計画法第29条という一番大きな法の中の考え方に基づき執行してきている。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

なぜか私たちが調べると、関連性のことも、第29条の区域どりの話も、まったく逆の答えが出てくる。そのような根拠に基づいて、業者の論理を固持している。条例の理念に反すると思う。

</MessageBubble>

#### 3.市民とともにまちづくりしていない

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

理念に反すると感じる3つ目は「事業者が市民とともに行うまちづくり」の項目について。条例の第5条に次のようにある。

> 事業主の責務について、安全で快適なまちづくりを推進するため、開発事業を行うに当たっては、その内容を都市計画マスタープランの方針に適合させ、自らも地域社会の一員としての社会的使命を自覚し、市民とともにまちづくりを行うものとする

つまり、**事業主は市民とともにまちづくりを行う必要がある**とされている。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

では、どう市民とともにまちづくりを行っているか。事業主が市民と接したところは、大規模開発ではないが、[小平市開発事業における手続及び基準等に関する条例の第18条](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html#e000000339)に次のように規定されている。

> 事業主は、規則で定めるところにより、周辺住民に対して開発事業の計画内容、工事方法等について説明会の実施等の方法により説明しなければならない

普通に考えると、どこかの会場を借り、住民と業者が意見交換できるような場を設けるのだろうと。少なくとも私はそう考えた。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

しかし、実はそういう説明会ではない。今回の最初の開発に関する住民説明報告書を見ると、周辺の115世帯を戸別訪問し、70世帯はお知らせをポストに投函しただけ。60%の世帯にはポスト投函しただけ。しかも業者の自己申告で、115世帯すべてで質疑は一切ないとしている。これで「市民とともにまちづくりを行った」ことになっている。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

今こんなに問題になっていることを考えると、住民に対する説明が足りていなかったことは明らかだ。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

住民説明の項についても、見直されてしかるべき箇所だ。大規模開発として認定されていれば、もっと住民の意見を集める機会が得られる仕組みにはなっているが。

</MessageBubble>

#### 4. 消防水利施設の設置に向け努力していない

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

条例の理念に反すると感じる4つ目は、消防水利施設の件。[小平市開発事業における手続及び基準等に関する条例の第33条](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001187.html#e000000579)([小平市開発事業における手続及び基準等に関する条例施行規則の別表6](https://www.city.kodaira.tokyo.jp/reiki/reiki_honbun/g135RG00001188.html#e000000579))に次のように書かれている。

> 3,000㎡未満の開発事業にあっては、設置する防火水槽の規模及び数量について協議すること

今回は3つに分割されたから3,000㎡未満でこれが該当するはずだが、協議報告書の「事業主の希望」欄に、

> 今回の事業計画は3,000㎡未満で公園を設置しないため、防火水槽、採水管、消火栓は設置しません

と書いてある。そして、そのすぐ下の合意事項欄には

> 上記内容に合意します

としか書かれていない。きちんと協議したのか非常に疑問。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

先日ほかの議員の質問に対し「小平市内では消防水利の不足地域がある」と答弁していた。そういう状況の中、しかも一体の開発をお願いしますと事前にお願いし、お知らせしている状況にもかかわらず協議報告書では相手の言うことをすんなり受け入れてしまい、防火水槽は必要ないと同意している。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

実際はもっとやり取りがあったのか。一体の開発をお願いしますという前提のもと、開発業者に消防水利の設置の働きかけは行ったのか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

市長の助言では一体の開発をお願いするということではない。大規模土地取引行為を行おうとする者に対し、都市計画マスタープランに沿った良好な住環境の形成を目的としてより広い視点での一体性のあるまちづくりへの協力をということ。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

開発区域を一体でとってほしいということではなく、道路の接続や緑地の配慮など、周辺との調和をとって、全体としてまちづくりを行ってほしいという趣旨でお願いしている。開発区域を全体でとれというようなところではない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

防火水槽については、その時点では、全体のまちづくりということだけだったので、協議までには至っていない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

大規模な土地に関しての一体の開発だったのではと思うが、地域として一体の開発であったとしても消防水利は不足している。協議の上、そういったものを設置してくださいという、まちづくりの方向性を反映する必要がある。

</MessageBubble>

#### 結局市長の責任、どう考える?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)" id="sityou-sekinin">

こうした条例の理念に反することが複数起きている。中規模開発や大規模開発も、ちゃんと理念にのっとって条例を解釈してやっているのか、疑念が湧く。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

ただ、職員の方々は間違いがないよう頑張っている。市民への悪意を持ってしていることではないだろう。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

では、なぜ条例を解釈するとき、目的や理念や市のビジョンを忘れてしまうのかというと、これは市長の仕事だから。会社なら、職場にビジョンを浸透させるのは社長の仕事。(市では)首長たる市長の仕事ではないか。市長はどう考えるか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

私も担当の課も、条例に基づくビジョンや理念は、忘れているわけではなく、それに基づき指導している。そういう認識で事業者とも住民とも接しているつもり。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

私はもともとライフワークが環境問題。その姿勢は変わっていない。今回の問題も起きた段階で、部長のほうにすぐ来てもらい。役所というのは民民(民事)不介入で、どちら側にもつかないというのが立場だが、我々の仕事は19万市民のため、いかに安全で安心な町あるいは潤いのある町をつくっていくのかということ。市民の側は何十年に一回あるか、ないか、こういったことに巻き込まれるが、ほとんどずぶの素人。条例や法に日々接するわけではない。彼に言ったのは、小平市の目指す方向性に沿って、我々は法を犯すことはできないが市民の側に立ち、できるだけ力をかしてあげなさいと。役所は市の理念に沿い、できるだけ市民の皆さんの期待に応えられるように努力して指示している。今も頑張っているし、市民の皆さんとの協議もまだ継続中と聞いている。そういう意味ではぜひ御理解いただければと思う。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

市長は、市民が今回何度も市役所へ足を運び複数の議員とともに担当課のやり取りを重ねたりとか開示請求を行っていたりするのに、条例違反から始まった今回のケースで市民との対話の現場には出てこないものなのか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

基本的には、担当課である都市計画課が誠意を持って対応している。課長を筆頭に、意見交換会にも参加し、話し合いしている。

</MessageBubble>

#### 事業者の言いなりでは理想的なまちづくりは無理

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

業者の立場では、大規模開発となることを避けることで、たとえば次のような大きなメリットがある。

- 公園をつくらなくてよい
- 大規模開発の手間のかかるプロセスを省ける
- 消防水利もつくらずに協議だけで済ませられる

大規模開発を避けたほうがよいというインセンティブが働く。それに対し、市のまちづくりを大規模開発事業に反映させていくには、うまい仕組みや大きなエネルギーが必要。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">


市長を初め、ビジョンをなし遂げるという情熱を持って取り組み、特に今回の検証。また東京都の言いなりになるんじゃなく、東京都への働きかけも含めて条例の見直しを早期に実施してほしい。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

今回の件はまだ続いている。3社への株主状況の報告依頼も含め、真摯に対応してもらいたい。

</MessageBubble>

#### 土地取引行為の届出時は市民へ情報提供を

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

また、大規模な土地取引行為が行われたという事実は、その時点で周辺住民や市民がチェックできない。今回も開示請求で初めてわかった。今後同様なことが起きる可能性もある。大規模土地取引が行われたという情報、土地の場所、どの会社に売却されたかを、個人情報は隠しつつでも、公開してほしい。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

大規模な土地開発が行われる前兆なので、以降のプロセスで必然的に巻き込まれていくよう、周辺住民の注意喚起にもつながるよいことだと思うがどうか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="都市開発部長(村田)" align="left">

ある程度商取引等に影響を与えるため、すぐ公開というのは難しいと思うが、その辺の情報提供については、今後研究課題。

</MessageBubble>

#### 小さな提供公園が増えることをどう考える?

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)" id="tiisana-kouen">

維持管理費用の問題から、市は小さな公園をなるべく増やしたくない動機があると聞く。今後大規模な生産緑地の宅地化が進む過程で都市計画法の規定による公園等が増え、このままでは維持管理費用が増大する可能性も高い。市はこの問題をどう捉えており、どう対応する予定か。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

宅地開発による提供公園が増加していく中で維持管理費用の増大は課題と捉えており、植生管理費の対策として、比較的成長が緩やかで巨木化、高木化しない樹木の選定をお願いし、剪定費用の削減に努めている。また、公園ボランティア制度やアダプト制度を活用し、市民との協働を図りながら、公園の美化や維持管理ができるよう進めていく。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

上水南町の旧佐川邸公園の件でも、市からは公園をつくることに対し積極性を感じない。市が市民に「小さい公園はつくりたくない」と伝えたという話も聞いた。提供公園はつくらない方向にバイアスがあったのではないか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

しかし、今回の、合計で500㎡の規模はけっして小さくない。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

インターネットを検索すると、政策研究大学院大学の方が書かれた『[開発許可制度における提供公園の影響に関する研究](http://www3.grips.ac.jp/~up/pdf/paper2012/MJU12616chiyotanda.pdf)』が出てくる。川崎市の、1,035個の公園を対象とした検証で、次のような結果。

- 200㎡以下の小さな公園は、周辺の地価について有意にマイナスの影響を与える
- 200㎡から500㎡の中規模公園は、周辺の地価に有意にプラスの影響を与える

ある程度の広さの公園であれば、イベントを行うことや避難場所としての機能、トイレ等の施設の充実等、しっかりした遊具の設備など周辺環境にプラスの要素を多く有すると書いてある。

</MessageBubble>

#### 公園の存在が周辺の地価や人口動態に及ぼす影響を調べている?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

公園があることで、周りの地価や人口動態にどう影響を及ぼすかの調査を、小平市でも行っているか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="環境部長(岡村)" align="left">

調査は具体的には行っていない。なお、小さな公園を市がつくりたくないということはない。たくさんある公園の維持管理をいかに効率的にやっていくか、常に頭を悩ませているが、公園は市民のレクリエーション活動、健康運動、文化活動の場となるとともに大きな環境を守るための貴重な空地。そういったものに対し必要ないということは考えてはいない。

</MessageBubble>

#### 公園数増加による維持管理費増大への方策は?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

小さな公園をつくりたくないとは、なかなか言えないと思う。しかし実際に財政上は維持管理費がかかる。公園の予算として、維持管理費は全体で約3億円。提供公園が増えるとコストも増える状況。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

自動的に増えても、都市公園法があり、防火水槽があり防災上の理由からも、公園を容易に減らすことはできない。そうすると次のようなことを検討するのではと。

- 公園の質を変える
- 清掃業務等の委託業務費を抑える
- 公園の用途を変える(自転車駐輪場と併設など)

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

巨木化、高木化しない樹木の選定を業者に依頼する方向は、公園の質を変えることに当たる。ほかにも何かアイデアはあるか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="環境部長(岡村)" align="left">

樹木に対する周辺住民の方の苦情が非常に多い。目隠し機能が求められていたとき、そういった形の公園をつくった。そうではなく、シンボルツリーのような形で、真ん中にその機能を持っていくようなことで、維持管理費を抑えることは考えている。

</MessageBubble>

### ④アダプト制度について{#bold-adopt-seido}

#### 現状、課題、推進策は?

<MessageBubble speaker="安竹(初回質問)">

住民のためになる公園づくりは住民との協働が不可欠。協働の代表例として、市におけるアダプト制度の現状、課題、推進に向けた具体的な活動は。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="市長(小林正則)" align="left">

公園等アダプト制度は、平成28年度に開始して以降、現在、9団体が7つの公園で活動している。現時点での課題としては、多くの団体において活動の頻度が確保されていないことがある。今後も、ボランティア登録している団体や個人への参加の働きかけのほか、広報などでアダプト制度の浸透を図っていく。

</MessageBubble>

#### 報酬を出しては?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

アダプト制度の課題に、活動の頻度が足りていないということがある。これを、たとえば、人数をとにかく増やし、1団体当たりの活動頻度が低くても全体として一定の活動頻度が得られるようにする方法がある。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

報酬を出し、たとえば有料のごみ袋、エコダイラポイントを与える。稲城市でも報酬を与えている。市民活動ポイント制度というもので、ポイントがもらえ、現金に還元できる。小平市でもそういうことをするか。そもそもなぜ無償にしているのか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="環境部長(岡村)" align="left">

アダプト制度は里親ということ。愛着を持ち、その公園を自分たちが自由に管理をするということなので、報酬自体については当市は考えていない。

</MessageBubble>

#### 制度の情報提供を

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

稲城市は非常にアダプト制度が進んでいて、現在、71団体ぐらい活動している。ホームページの情報も十分。小平市のホームページにはアダプト制度についての話が詳しく書かれていないが、どう考えているか。

</MessageBubble>

:::info ##### 🌳 稲城市の公園アダプト制度

- [稲城市のアダプト制度についてのページ](https://www.city.inagi.tokyo.jp/kankyo/midori/adopt/index.html)
- [稲城市のアダプト団体一覧表](https://www.city.inagi.tokyo.jp/kankyo/midori/adopt/itiran.html)

:::

<MessageBubble speaker="環境部長(岡村)" align="left">

小平市のアダプト制度はまだ生まれたばかりで、これから発展をさせていく。ホームページに載せるべきネタが少ない。昨年4月に市報1面へ紹介し、啓発した。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

それ以前の段階で、アダプト制度とは何か、参加するとどうなるかという、すでに分かっている情報も載っていない。掲載してもらいたい。

</MessageBubble>

#### 別名称を公募しては?

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

『アダプト制度』は分かりにくいので、別の名称をつけて、その際たとえば懸賞つきの公募をするなどの方法は考えているか。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="環境部長(岡村)" align="left">

いろんなアイデアはあると思うが、今は活動している9団体が実績を積んいただくことが一番重要。その中で知恵を出し、言われたようなことも検討していきたい。

</MessageBubble>

<MessageBubble speaker="安竹(再質問)">

大規模開発事業が行われる際は、まちづくりの理念がきちんと反映されるよう、市長にビジョンを示してもらい、庁内に浸透させる。条例の解釈において職員が同じ方向を向けるよう、変に解釈上の問題で悩まず仕事ができるよう、全体的な流れの中で、一つ一つの事例にしっかり対応していただきたい。

</MessageBubble>

<p style={{textAlign:"right"}}>以上</p>

</div>