aboutsummaryrefslogtreecommitdiffhomepage
path: root/src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx
diff options
context:
space:
mode:
Diffstat (limited to 'src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx')
-rw-r--r--src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx49
1 files changed, 49 insertions, 0 deletions
diff --git a/src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx b/src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx
index 8c1f5dd..b3ba71b 100644
--- a/src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx
+++ b/src/content/docs/about-dyslexia/reasonable-accommodation.mdx
@@ -17,6 +17,17 @@ description: 合理的配慮の考え方、障害者差別解消法・発達障å
合理的配慮は「手段」を訴えるのではなく、あくまでも「**目的<strong>」を伝えることが重要です。たとえば「タブレットを使いたい」ではなく「</strong>教科書を使った授業に参加したい**」と伝える。配慮する側に「過度な負担のない範囲」というただし書きがあるため、目的にフォーカスするのが最もスムーズです。
:::
+## 具体的な合理的配慮の例
+
+配慮の内容は、一人一人の状態に応じて個別に決まります。よくある例を挙げます。
+
+- **読む**:ふりがな(ルビ)、拡大文字、音声読み上げ、デジタル教科書
+- **書く**:音声入力、ICT機器の使用、記号選択式での解答、板書の写真撮影
+- **試験**:試験時間の延長、別室での受検、問題の読み上げ
+- **環境**:座席の配慮、静かな場所の確保
+
+※文部科学省・東京都・大学入試センター等の資料を参考にした一般的な例です。
+
## 障害者差別解消法(抜粋)
平成25年法律第65号。全ての障害者が、障害者でない者と等しく基本的人権を享有することを目的としています。
@@ -74,6 +85,44 @@ description: 合理的配慮の考え方、障害者差別解消法・発達障å
独立行政法人 大学入試センター「受験上の配慮案内」は毎年更新されます。最新情報は[大学入試センター公式サイト](https://www.dnc.ac.jp/)でご確認ください。
:::
+## 都立高等学校入試における配慮
+
+東京都教育委員会は、障害のある受検者に対する配慮を実施しています。発達障害に関する配慮の例は次のとおりです。
+
+- 別室受検
+- 検査時間の延長
+- 問題用紙・解答用紙へのルビ振り
+- ICT機器の使用
+- 記号選択式での受検
+
+申請は、在学する中学校を通して、志願先の都立高校へ事前に行います(例年12月中旬ごろ)。
+
+[→ 東京都教育委員会「障害のある受検者に対する配慮」](https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/archives/exam/measure_2022)
+
+## 英検・漢検などにおける配慮
+
+- **英検(実用英語技能検定)** — 配慮が必要な方を対象に「受験上の配慮」があります。所定の「受験上の配慮要項」を確認のうえ、申請フォームから申請します(受付期間を過ぎると対応できません)。二次試験のみの配慮(車いすの使用、発話への配慮など)も申請が必要です
+- **漢検(日本漢字能力検定)** — 受検における配慮を希望する場合は、協会の案内にしたがって申請します
+
+[→ 英検「受験上の配慮について」](https://www.eiken.or.jp/eiken/apply2/specialneeds.html)/[→ 日本漢字能力検定協会「よくあるご質問」](https://www.kanken.or.jp/kanken/faq/)
+
+## 受験における課題
+
+実際にディスレクシアのお子さんが受験・進学を目指す中で、次のような課題が生じています(個別の状況によって異なります)。
+
+- **支援実績が配慮の要件になる** — 高校・大学入試で配慮を受けるには、在学中の支援実績が求められる。現場判断で支援がないと「実績なし」にされかねず、日頃の支援の記録(学校生活支援シート等)が重要
+- **中学校の定期試験で配慮が受けられないことがある** — 「対応できる人がいない」「同一時間に同一の試験を受けるのが規則」などとして、事実上配慮が得られないケースがある
+- **私立中学在籍者の都立高校受験の不利** — 私立中学の生徒は、公立中学の生徒が使える「入試相談」(事前内定の仕組み)の対象外。都と受験校の間でたらい回しになり、情報も公開されていない
+- **在籍中の配慮と入試のギャップ** — 通級やICT機器の活用など、普段受けている配慮が、入試では同じようには認められないことがある
+- **ICT機器・デイジー教科書の利用制限** — 配備された端末のセキュリティ設定で、デイジー教科書の再生が妨げられることがある
+- **試験当日の運営** — 事前に確認した手順どおりに配慮が行われないことがある
+- **心理的な負担** — 「配慮してもらっているのだからよい成績を出さなければ」というプレッシャーや、時間延長の分だけ休み時間が削られて同じ結果を求められる負担
+- **経済的負担** — 学習・受験支援の初期費用や、私立に進む場合の学費が大きな負担になる
+- **情報が届かない** — 申請の要件や手続きが事前に知らされず、相談を重ねて初めて分かることが多い
+- **進学を断念する子がいる** — ディスレクシアの出現率は高校で低くなるが、それは「治るから」ではなく、居場所を失い進学を断念する子どもがいるためと指摘されている
+
+※制度や対応は変わることがあります。早めに学校・教育委員会に相談することをお勧めします。
+
## その他の関連法律
- **障害者基本法** — 障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の基本理念を定める